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日産が「レクサスに相当する車」をつくれない(あるいは成功できていない)理由 KPI(重要業績評価指標)やCSF(Critical Success Factors:重要成功要因)で整理すると、日産が「レクサスに相当する車」を成功させられなかった理由がよりはっきり見えてきます。 ■CSF(重要成功要因)の観点 高級ブランドを成功させるためのCSF以下です。 【ブランド独立性】 ●レクサスは「トヨタ」と切り離し、独立ブランドで高級感を確立。 ●日産は「インフィニティ」を立ち上げたが、日産本体とのイメージが切り離せず、ブランドのCSFを欠いた。 【顧客体験(CX)の徹底】 ●レクサスは「専用ディーラー」「おもてなし的サービス」をCSFとして実行。 ●日産は販売・アフターサービスで一貫性がなく、「高級ブランドにふさわしい体験価値」を提供できなかった。 【長期投資の持続性】 ●レクサスは30年以上にわたってブランドに投資し続け、累積的な信頼を獲得。 ●日産は経営危機やルノー資本の影響もあり、CSFである「持続的投資」に失敗。 ■KPI(成果指標)の観点 高級車ブランドの成否を測るKPIを考えると 【ブランド認知度(Brand Awareness)】 ●レクサス → 「高級車=レクサス」という地位を確立。 ●インフィニティ → 米国以外では知名度が低く、KPI未達。 【顧客満足度(CS)/顧客ロイヤルティ(NPS)】 ●レクサス → サービス品質やリセールバリューで高評価。 ●インフィニティ → 顧客体験や再購入率が伸びず、KPIとして低水準。 【販売台数・シェア】 ●レクサス → 北米市場で高級車シェア上位(BMW、ベンツと競合)。 ●インフィニティ → 市場シェアが限定的で、販売KPI未達。 【収益性(利益率)】 ●レクサス → ブランド力で高い利益率を維持。 ●インフィニティ → 規模が小さく利益率で劣後。 ■まとめ ▼CSFを外した → ブランド独立性、CX徹底、長期投資が不十分。 ▼KPIが達成できなかった → 認知度、顧客ロイヤルティ、シェア、利益率が伸び悩んだ。 つまり日産は、高級ブランドのCSFを明確に設計・実行できず、その結果KPIも未達という構図です。 技術的には十分でも、戦略・ブランド・顧客体験という「数値化しにくいが本質的な指標」に弱さがありました。 |
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